先日、明石市内の相談員向けに事例検討会があり、
オアシスからは、親亡き後の生活について見通しが立っていない事例を提供しました。
この事例検討会は、グループスーパービジョンと言いまして
利用者のストレングスアセスメントをもとに、目標や課題戦略を立てることを目的としています。
「問題」という捉え方から「目標」という捉え方へ発想を転換し、
利用者の良いところや強みの部分を見つけていきます。
このケースに限らずですが、日々、相談業務に取り組む中で、
支援において考えに煮詰まってくることがあります。
このケースについても、他の関係機関と協議を重ねながら、
ひとつひとつ課題に取り組んできましたが、具体的な方針が決まらない状況の中、
今回、この検討会で取り上げたことにより、相談員の方々から様々なご意見やアドバイスを頂きました。
その中には私たちも思い付かないような事もあり、
あらためて、ケースや支援を見直す機会となりました。
また、時にはケースを俯瞰的に見たり、
枠にとらわれず柔軟に考えることも必要だとあらためて感じました。
今回取り上げた、親亡き後の生活の見通しが立っていないケースだけでなく、
地域には、課題を抱えている人たちがおられます。
困った事や行動は問題と捉えがちですが、そこから利用者が持つ力を見い出し、
その人が望む生活への実現に繋げていけたらと思います。
今後もグループスーパービジョンを有効なツールのひとつとして活用しながら、
相談員としてできることを考え、ひとつひとつのケースに向き合っていきたいと思います。