相談業務をしているなか、将来の「くらし」についての話をしていると、保護者の方から「うちの子はお風呂もトイレも何もできないから、グループホームは無理だと思う」という言葉を耳にすることがあります。
しかし、それは大きな誤解です。
グループホームは「できないこと」を支援する場所であり、障害のある方が地域で安心して生活を送るための場所です。
掃除や洗濯、料理等の家事だけでなく、食事や入浴、排泄等、日常生活を送る上で必要なことを職員がサポートします。
ただし、グループホームによって支援の内容に違いがあるため、全てのホームが入浴や排泄のサポートをしてくれるわけではありません。
そのため、私たちはグループホームを探すにあたって、一件一件支援内容の問い合わせを行います。
※参考までに私がGHに問い合わせる際の条件一覧をのせておきます。

現状明石市内のグループホームには若干の空きがありますが、お風呂やトイレの介助をしてくれるところの空きは殆どありません。
空きができても人気ですぐに埋まってしまいます。
そのため、生活のサポートの必要性が高くなればなるほど、条件に合うグループホーム探しが難しくなるので
「うちの子には無理かもしれない」 と感じてしまう気持ちもよくわかります。
ただ、準備をしておかないと、条件が合うホームが見つかったときにすぐに動くことができません。
そのため
・本人の望む暮らし方を聞き、支援者を含めて共に考える。
・家族みんなで将来の生活(サポート仕方等)について具体的に話し合う。
・グループホームのイメージをつかむために見学に行く。
・ショートステイなどを利用し、自宅以外で宿泊する経験を積む。
など今できることをしっかりと準備しておくことをお勧めします。
今回はグループホームについて話をさせてもらいましたが、障害のある方の「くらし」の選択肢は少しずつ広がってきています。
今ある社会資源の中で、その人にとっての最善の選択がなにかを一緒に考えることができればと思いますので、お悩みの方はぜひご相談ください。