この度、「重度障害・強度行動障害のある方の暮らしについて考える」と題したセミナーを開催致しました。
前半のシンポジウムでは、長野県からYouTubeまみちゃんねる蒲和美さん、山梨県から社会福祉法人 緑樹会 管理者 小林裕幸さんにお越しいただき、自閉症の子を持つ親・支援者の立場から在宅支援の現状をお話いただきました。「息子が自閉症と分かった時から、我が子より1日でも長く生きていなければと思っていた。だけど可能性的には低い。だんだんと意識が変わり、息子が安心して暮らすことのできる場所を見つけることが私の使命だと感じるようになりました」という蒲さんの言葉は、参加者の心に深く響きました。
後半には、「重度障害・強度行動障害のある方の暮らしについて考える」をテーマに、明石市の障害福祉課・基幹相談支援センター・自立支援協議会くらし部会すまいの会の担当者にご登壇いただき、それぞれの立場から明石市の現状課題とこれからの支援の取り組みについてお話いただきました。住み慣れた明石のなかで障害特性に応じた支援と環境を提供し、ご利用者お一人お一人の「その人の望む暮らしの実現」に向けて必要な施策や計画的な社会資源の調整を進めていくということを共通認識として持つことができました。
セミナーを通して、福祉行政・関係諸団体、当事者、ご家族の方々と重度障害のある方の暮らしについての課題を共有し、それぞれがそれぞれの立場でできる事を考える時間となったのではないかと思っております。
ご多忙の中、多数の方々にご出席頂ました事、心より感謝申し上げます。有難う御座いました。
明桜会 強度行動障害グループホーム事業促進チーム一同