(前ブログ「若き司令塔」のつづき)
三村さん、しかとバトン(聖火)受け取りました!
すたじおぽっち管理者
室本早知(むろもと さち)です。
今、不安に思われた方が早く安心できるよう
日々、精進いたします。
自粛のおともに…
「走り方は未知数…」の件ですが、
バレー部時代は部対応リレー区間賞、
空手部マネージャー時代は部員と一緒にランニング。
わりと体育会系です。(というかよく走ってる…)
小学校の頃から
体育・音楽・美術…”副” 教科が大好き。
私にとってはむしろこっちが ”主”教科でした。
この頃は、福祉の道に進むとは夢にも…
福祉に進んでからも今の自分を想像していませんでした。
入職後は大地の家で3年。
※大地のオテンバ時代は語りません、語れません。
そして「すたじおぽっち」ができました。
“副” とされるアートを “主” でやっています。
ここでお一人ご紹介します。
赤いドットを描くTさん
もう30年以上、毎日、描いています。
画用紙にマジックを置いてにじませて描かれます。
「インクがにじむ」
みんなが知っている当たり前。
でもその面白さ、この美しさに気づかせてくれました。
そんな彼には障害があり作業所へ通っていました。
作業中もスタッフの目を盗んでは絵を描く彼に
スタッフは言います。
「 ”遊ぶ” 時間ではないですよ、お仕事がんばりましょ!」
お家でも毎日、描きます。
画材の消費量にお母さんは言います。
「もったいない!我慢しなさい!」
いっつもケンカ(^^;)
それもそうです、すごい量ですから。
それでも彼は描き続けました。
彼にとって描くことは必然。
そうこうする内、ぽっちへ通うように。
彼は自由に描き、
彼の作品は色んな方を幸せにしていきました。
絵が評価され、
作業所でも創作の時間ができました。
お母さんとのケンカは相変わらずですが…
「この子は人と違うと思っとってん!」
「ええ画材、使わせたって!」
と話すお母さんはとても嬉しそうでした。
・・・・・・
ふと気付いたんです。
「彼自身は何も変わっていない」ということに。
描き続けたい彼や、彼が生み出すものを、
”周りがどう受け止めるのか” 。
それによって、
彼の生き方や生きづらさが変わる、ということに。
もしぽっちがなかったら、
作業所での ”お仕事” をみんなと同じように、
彼自身は何のためにしているかもわからないまま、
今も続けているかもしれません。
どっちがいいかとか(そんな簡単じゃない…)、
仕事か?遊びか?とか(本人が決めること…)、
とかいうところではなく、
「いろんな見方や考え方を持つ」
「その人が大切にしている物や事を大事にする」
支援員として、人として、
大切にしたいと思っています。
そんな風だからぽっちは、時々カオスです…。
「この方はなんでこれをするんだろう…」
わからないことだらけ。
みんなバラバラ…
でも(いや、だから?)不思議と居心地がいい。
急いで答えを見つけたり、
勝手に「こうだっ!」と決めつけたりすることなく
「わからない」も大切に、楽しんでいきたいと思います。
私自身もぽっちに救われた一人。
人として欠けたる部分の多い私の、
微々たる”できる”を見出してくれた上司に感謝します。
一緒に働くスタッフが定着しない中、
ふんばってくれたN島さん(現・翔)。
ご利用者やパートさんをいつも丁寧に支えてくれる
T中さんとI川さん。
そして事務員さん…。
感謝します。
大事にします。
おわります。
3人目のランナーは、
広報発信でお世話になりました。
「最後は僕が…」といつも支えてくれました。
明桜会きってのイクメンと言えば…?
バトンパース!