令和2年2月15日(土)、兵庫県立障害者スポーツ交流館で行われた「冬パラバレーボール選手権」に出場してきました。
パラリンピック競技でもあるシッティングバレーの選手権大会で、東京、大阪、広島、京都、兵庫など、全国各地のチームが集まり勝負を競い合います。
ちなみにシッティングバレーとは、床に臀部の一部が接触した状態で6人編成でプレーするチーム競技です。サーブをブロックすることができたり、コートやネットのサイズに違いはあるものの、基本ほとんどバレーのルールと同じです。
北京とロンドンパラリンピック日本代表でもあった明桜会の岡平さんの所属するチーム(兵庫LSC)に、明石市立総合福祉センター新館のインストラクター2人も特別にチームに入れてもらい、大会に出場することとなりました。
試合が始まり、他の試合を見ていると、さすがにどのチームもサーブ、レシーブ、トス、どれをとってもレベルが高い!
「チームに迷惑をかけるんじゃないか」「足を引っ張ってしまうんじゃないか」と不安が頭をよぎります・・・
不安の中、インストラクターの2人もついに2試合目に選手として出場!不慣れな初心者ながらも、チームの一員としての気持ちをもって、今できる精一杯のプレーをしてきました。周りのチームメイトも、暖かく声をかけてくれます。
試合後は、チームメイトから「二人とも、よくがんばってた!」と嬉しい言葉も言ってくださいました。
一方岡平さんは・・・
試合に出るのはもちろん、ボールを触るのも4年振りとのことで、最初は試合観戦だけのつもりだったようですが、チームの事情もあって久しぶりの選手としての出場!
いざ試合に出ると、さすが元日本代表・・・ 他の現役選手と何一つ引けをとらないプレーで、試合途中にチームメイトに作戦や指示まで伝えて。常に笑顔で試合を楽しんでいるものの、ふとしたときにボールに向ける視線は真剣そのもので、まさにアスリート。
今でも色あせないプレーを見ていると、現役時代にシッティングバレーと本気で向き合い、必死に練習を積んできたのが想像できます。
とても不思議に感じたのは、どの試合を見ていても、どのチームも、どの選手も、勝っているチームも負けているチームも関係なく、みんな笑顔でとても楽しそうにプレーしています。
スポーツは、始めた当初は楽しくキャッキャッと笑い合ってプレーしていても、練習を積み重ねて、試合の勝ち負けにこだわりだすと、勝つ喜びを得られる反面に笑顔や楽しさというのが失われがちです。
しかし、この大会を見ていると、みんな真剣に試合をしているのにとても楽しそうにプレーしています。こんな大きな大会なのに。
不思議に思って尋ねてみると、「シッティングバレーは、チームでボールを繋ぎ合う競技だからこそ、みんな楽しくできるんじゃないかな」とのこと。
確かに、必死にボールを拾って、それをチームメイトが繋いで返して。また、ミスをすることがあっても、チームメイトが笑顔で「ドンマイ」と声をかけ合って、決して責めず。
笑顔で楽しくプレーできるはずですね。
また、いろいろな思いを乗り越えてシッティングバレーという競技に出会い、プレーできる喜びを感じながら競技に向き合っているから、というのもあるかもしれません。
やっぱり、スポーツっていいですね!
試合の方は、1試合目は残念ながら負けてしまいましたが、2試合目は3ゲーム目までもつれ込んだ末に勝利!
大会は2日間あり、明桜会の3名は1日目だけの参加だったので、最終結果はどうなったのか・・
大会には現日本代表の選手もほとんど参加されており、東京パラリンピックにも出場されます。
今回、大会に参加することで選手とふれあい、シッティングバレーというパラリンピック競技も身近に感じることができました。
ぜひとも、東京パラリンピックでの活躍を期待しています!
がんばれ!日本!!!
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