グループホーム・ショコラには、男性利用者様7名が住んでいらっしゃいます。
その方々の生活を、夜から朝までの時間帯をサポートする世話人さんTさんに、
体験談や仕事に対する思いを語っていただきました!
この4月からお世話になっております、ショコラの世話人のTです。
ショコラでは、月曜・木曜の夜勤業務を担当しています。
今までに経験のない職場なので、
知的障害者とはどういった方たちなのか、日頃あまり接触がないので不安はありました。
電車などでそのような人たちに出くわすことはときたまありました。
明るいお兄さんやお姉さんにともなわれて、少し雰囲気の異なる方々が車内に入ってくるのに出会って、
たぶんこのような方たちが知的障害者なのだろうというくらいの知識しか持ち合わせていませんでした。
最初にショコラを案内されたとき、突然2,3人の方が私の方に駈け寄ってきて、
「新しい世話人さん、よろしくお願いします」と、ご挨拶いただいた時は大変驚きました。
その折は、ほっとしたというか、緊張感が一気に解けました。
やっていけるかもしれないと根拠のない自信がわいてきたものです。
働き始めてから最初に戸惑ったのは、人数が多いので、食事の段取りがうまくいかなかったことです。
冷たいものから温かいものを用意するのが基本だと思うのですが、
慌ててしまって、電子レンジ、トースター、ポットを同時に使ってしまい、
電源を落としてしまったことが2,3度ありました。
これも回を重ねるごとにスムーズにできるようになったかなと思うのですが、さてどうでしょうか?
トイレ掃除はたいへんです。
きれいに便器や床を拭き、芳香剤の香りが立つトイレは清潔感があふれていいものです。
しかし、これが次に見たときには、もとのカオスに戻ってしまっていることがたびたびありました。
それで、トイレのドアを開けるときは、そろっと恐る恐る開ける癖がついてしまいました。
朝食夕食時に私がキッチンで食事を用意している間、カウンターをはさんで陣取っている方がいます。
私と同じ世代であるA氏は、若かった頃に流行った歌も覚えていらっしゃいますし、見ていたテレビ番組も同じものが多く、そのいろいろなエピソードを共有できて実に楽しいです。
さて、スタッフの方たちの印象ですが、
最初お会いした時にはその若さに驚きました。
若いのにしっかりしているというのが第一印象です。
私が20、30代のころはもっと頼りなかったように思います。
みなさんとてもよく働くのはもちろん、入所者様をよく観察されています。
ちょっとした体調不良でも瞬時に気づき、それに機敏に対処されるは驚きです。
おまけに私の不注意もカバーしてくださり、とても感謝しております。
ご迷惑をおかけした分、少しでも取り返すことができればと思っております。
夜勤業務のかたわら、利用者様との時間を大切にされており、Tさんの周りには利用者さんが集まります。
障害のある方との関わり、福祉の仕事は未経験のTさんですが、
その仕事への熱心さに周囲の職員も助けられています。