今回、ご紹介する方はNさん。
大地の家からのお付き合いで
もう10年以上になります。
ぽっちをご存知の方だったら
きっと一度は見たことのあるこの絵。
お会いしたときからずっと変わらずです。
その当時、お母さんはこう話されました。
「こんな絵ばっかり。
これしか描かれへんの。」と。
小さな単語カードでも、
ボールペンでも、絵具でも、
15mもの模造紙でも!
はい、やっぱりこの絵。
10年以上描き続けた一本一本の線は
年月を重ねた奥深さを感じます。
同じに見えて少しずつ変化もあって。
ある美術家の方には
「色気が感じられる」とも評されました。
実は昨年、
アスピア明石で展示された時、ある若いご夫婦から
「Nさんの絵を購入したい!」とお電話がありました。
明石に移住され、新居に飾りたいとのこと。
アートには特に関心があったわけではなく。
たまたまお買い物に来て見たNさんの絵が
どうしても気になったそうで。
旦那様は、
「自分も絵を描いてみたいと思って
試しに描いてみたけどやっぱりダメだった(笑)」と。
美術に感心のある方ならまだしも、
そんなふうに人の心を動かせるなんて。
Nさん、やっぱりすごいです。
「この絵しか描けない」
Nさんのこだわりが、
続けることを楽しむ姿勢が、
新たな”美”を生み出しました。
静かに丁寧に、今日も線を描き続けるNさん。
これからも楽しんでね。