~ひととのつながりに感謝!~
大地の家設立時より勤務させていただいていますサポートセンター曙の山崎です。
まだまだ先と思っていたのですが、気がつくとバトンが回ってきました。まとまった文章は書けませんがよろしくお願いします。
まずサポートセンター曙(以下曙)について少し触れさせていただきます。曙は就労移行支援こねくとと就労継続支援B型のぞみ、就労定着支援事業こねくとからなっている多機能型施設です。
こねくとは平成14年に明石市内で初めて通過型の一般就労に特化した施設として誕生しました。設立から現在まで約140名の方がこねくとから社会に巣立っていかれ、勤続17年の方も多くおられます。
「就労」と聞くと当時は今と違い障害をお持ちの方が社会で働くことが浸透しておらず「あんなきついところに」「社会に出たらいじめられる」といった風潮があり、まず保護者の方々に「障害があってもあたりまえに働ける社会」をという認識を得ることが課題でもありました。
もちろん一般就労だけが社会参加とは思っていませんが、社会に出てちょっとうれしい経験やちょっと贅沢な生活をおくっていただきたいと願い、働くための経験としての職場探しの活動をしてきました。
まず、こねくとで働く準備をしながら得意なこと・苦手なことを整理し、生活のリズムを整え個々の可能性を発揮できるようにマッチングを図ります。ただ就労がゴールではなく働き続けるための応援をすることが必要になります。決して楽しいことばかりではなくつまづくこともある中で本人・企業・家族に安心していただけるような支援を今も続けています。振返ると私自身いろいろな人との出会いの中で助けられてきたように思います。
そもそも私自身、福祉の経験もなく素人同然で福祉の世界に飛び込みました。大学卒業後、流通を学びたく某大手スーパー業務に関わる仕事につきましたが、人との関わりに疲れを感じて職を離れました。
その後機械工場で製造・営業の仕事をしましたが、わがままなものでやはり人とのかかわりに物足りなさを覚え、学生時代から続けていたボランティアに縋るように没頭していたそんな中、ご縁をいただき福祉の世界に入りました。
新たなスタートとして神戸市内の作業所をご紹介いただき、厳しくも尊敬できる先輩や保護者様に恵まれ一から教えていただきました。今となっては自分自身の糧となっていることに感謝しています。
企業畑から離れた自分が現在、就労支援の業務につき「社会で働くって」と伝えているのが申し訳なく思います。
そんな気持ちも感じながら就労支援の仕事をする中で人とのつながりの大切さや楽しさを日々実感しています。
ボランティアでご一緒させていただいていた大先輩が市内の和菓子会社の社長であったり、現在お世話になっている関係機関の職員の方々とも当時一緒にボランティアをさせていただいていた仲間であることもうれしく感じます。
サポートセンター曙は多機能型としたサービスを提供していますが、いずれも地域の方々と触れ合う機会が大変多くこねくとは就労をとおして、またのぞみはクッキー・ケーキの販売をとおしていろいろな会社・学校・お店・地域の方々など販売や定期配達が利用者の活動の場となっています。
こねくとの就労活動においてはいろいろな方々と出会いがあり、いろいろなお仕事を見させていただく機会があります。「この商品はこうやって店にでるのか」「プロの掃除ってこんなに深いものか」など新たな体験や発見があり、またそこで働かれている社員のから学ぶことも多々あります。一緒に働き続けていく中では理屈や専門知識だけではなく、人と人とのつながりや互いの思いやりが大事であることを痛感しています。
日々一緒に活動する利用者のみなさんの笑顔、販売に行ったときの元気な声、就職が決まったときの喜びの声、笑顔を共有できること・・・それはきっと良いかかわりの時を過ごせているのかも知れません。また笑顔の多い職場・・・それはきっと良いかかわりをつくるためのつながりが出来ているのかもしれません。
ある時市内の会社の社長に「報・連・相は社会人の義務!」ときびしくお叱りを受けたこともあります。そのあと社長曰く「社内で報・連・相ができているということはそれだけ社員との気持ちがつながってると思う」と言われました。報連相と聞くと窮屈なイメージがありますが、お言葉どおりほんとに報・連・相ができる職場は良いつながりが出来ているのかもしれません。
この言葉を胸にこれからも人とのつながりを喜びとし、そのつながりを絶やすことなく私自身も人として成長していき明桜会の職員同士の気持ちのつながりが持てるように今後も努めていきたいと思います。