先日、大地の家地域交流ホールにて副主任以上の役職者研修を実施しました。
今回は関西福祉大学の谷口教授をお招きし「障害福祉の動向 ~共生型サービスと共生社会~」のテーマでご講義頂きました。
障害者の高齢化の現状をご自身も携わった調査やデーターを基に詳しくご説明して頂き、我々の分野の直面する課題を改めて実感しました。
また今研修の大きな柱である「共生型サービス」についても、背景や制度(障害者総合支援法・介護保険法)について、分かりやすく解説して頂きました。
明桜会も今春開設した「かいのき」の共生型サービス申請に向け準備中です。今回の研修を境に役職者が中心となり、「共生型サービス」への知識を高めて行きます。
利用者様・ご家族の高齢化は法人共通の課題となっており、いまだに親亡き後の行き場を県外の施設にまで広げてあたっていくしかない現状もあります。
共生型サービスを拠点とし、障害あるなしに関わらず様々な人々が地域で支えあって暮らしていくためには、どうすればいいのか。いろいろと考えさせられる機会となりました。
最後に・・・・
谷口教授のむすびで語られた、障害者福祉に携わる者として非常に考えさせられたお話。
「その先がない福祉の継続とは・・?」
あらゆる便宜を提供され、それだけで毎日が過ぎて行く。
単なる預かりとして、個ではなく集団として扱われ。
適性や可能性を考慮せず、挑戦への機会も与えられない日々。
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【福祉による長期にわたる「虐待(放置)」と「差別」】
支援者として、良かれと思いながら安牌な支援を選ぶ先の危険。
今の我々は大丈夫なのか!? そして今の私も・・・・
非常に心に残るお言葉でした。
お忙しい中、貴重なお時間を頂いた谷口教授、本当にありがとうございました。