障害年金は国が行う保険制度のひとつですが、
申請する人と、申請しない人がいます。
先日、このことをある人に話すと、非常に驚かれていました。
申請できるのに、なんでしないの?ということです。
障害年金は、申請主義です。
申請主義とは、申請の要件を満たし、それから申請すると、
各種サービスが受けられるものです。
障害年金も、申請の要件を満たしており、申請して受給が認められたら、
サービス(年金)が受けられることになります。
申請するかしないかは、その人が決めることであり、
申請しないという選択肢もあるわけです。
障害年金を権利だと考える人もいますが、
どこか後ろめたい、申し訳ないなど、いろいろな思いから、申請を望まない人もいます。
初めて口座に振り込まれた障害年金を通帳で見た時、
自分は障害者になったのだと思った、涙が止まらなかったと
話してくれた人がいました。
人によって、考え方や価値観は様々です。
また、障害年金に限らず、サービスや制度の存在を知らない人もいます。
利用するか、利用しないかは、その人の意思を尊重したいと思いますが、
サービスを利用することで、
多少なりとも生活のしづらさや負担が軽減されたり、
あるいは、楽しみを見い出すことに繋がるのであれば、
私は、その利用を、選択肢のひとつとして提案させて頂いています。
そして、サービスだけでなく、その人が必要としているものを届けられる、
自分自身が資源となれるよう、自己研鑽に努めたいと思っています。